2025年2月号|尿路結石とその予防
1. 尿路結石とは
尿路結石は、腎臓・尿管・膀胱・尿道にできる固形の結晶で、尿の中の成分(カルシウムやシュウ酸など)が沈殿して石状になる病気です。
発作的な強い痛み(疝痛発作)を伴い、背中や脇腹、下腹部にかけて広がる痛みが特徴です。
再発率も高く、一度できると5年以内に半数以上が再発するといわれています。
2. 結石の原因とできやすい体質
尿量が少ない、水分摂取が不十分、または動物性たんぱく質や塩分の多い食生活が主な原因とされます。
また、肥満や糖尿病、高尿酸血症、メタボリックシンドロームとの関連も報告されています。
- 結石ができやすい人:水分摂取量が少ない、トイレを我慢しがち、尿が濃い人。
- 遺伝的体質:家族に結石歴がある人は注意が必要です。
3. 予防と再発防止のために
- 水分補給:1日2リットル以上の水を目標に。コーヒーやジュースではなく水を中心に。
- 食事の見直し:動物性たんぱく質や脂肪分の摂りすぎを控え、野菜や果物を積極的に。
- カルシウムは適度に摂取:カルシウム不足も結石の一因になるため、極端な制限は不要。
- 運動習慣:適度な運動で代謝を高め、結石ができにくい体質づくりを。
日頃の生活習慣の積み重ねが、尿路結石の再発防止につながります。
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